値をグループでまとめたい!(配列)
家計簿をつけたり、文化祭の予算の計算をしたりするとき、アンケート調査をするとき・・・私たちは、同じ基準の値を羅列して、その合計や平均を求めたりしています。
プログラムでこれを再現しようと思うと、現状では皆さんは変数を大量に定義することを考えるかもしれませんが…繰り返し行う処理の中で変数を新たに定義し、すべてを比較して…というのは非効率です。実は、こういうときに使える素晴らしい方法があります!
同じ基準の値を羅列して一つにまとめたものを、配列(Array)といいます。配列がわかれば、とりあえず今回の科学の甲子園はどうにかなる…はず。
配列の書き表し方
配列は、大かっこ [] の中に値をカンマ , 区切りで指定していきます。下のプログラムでは、配列を作成して変数に代入しています。
そう、変数は数字以外のものも保存できてしまうのです!とっても便利ですね。
let array = [2, 4, 1, 5];
配列内の値の取り出し方
配列の中の値は、番目というふうに指定して取り出すことができます。配列を含む変数の直後に大かっこ[]を書き、その中に取り出したい値が何番目かを書きます。
基本的に、Javascript内部で順番を数える際は、0からカウントが始まります。例えば、3番目のものを指定したいときは2と書く必要があります。気をつけましょうね。
let array = [2, 4, 1, 5];
// 2番目の値を取るときは[1]と指定!↓
let niBanMe = array[1];
// n番目は変数で指定することもできる
let n = 3;
let nBanMe = array[n];
ここで察しがついた方もいるかも知れませんが、この記法を使って配列の特定の場所に別の値を代入するなんてこともできてしまいます。
let array = [2, 4, 1, 5];
array[2] = 30;
// このときの array は、[2, 4, 30, 5] になる!
配列の末尾に項目を追加する
配列を使う際には大きな利点があります。それは、配列に関する各種データが自動生成されたり、配列の操作に関する関数が自動生成されたりする、ということです。
試しに、配列の操作に関する関数を使ってみましょう。配列の末尾に新たに項目を追加したい場合は、配列を含む変数の直後に.push()と書いて、かっこ()内に追加したい項目をカンマ区切りで入れます。
let array = [2, 4, 1, 5];
array.push(23);
// このときの array は、[2, 4, 1, 5, 23] になる!
配列内の項目の個数を求める
配列から自動生成されるデータを活用して、配列内にいくつ項目があるのかを簡単に求めることもできます。配列を含む変数の直後に.lengthをつけるだけです!
let array = [2, 4, 1, 5];
let nagasa = array.length; // 4 と出ます。配列には4個のデータがあるよね!
配列を作るとこのような関数が自動で使えるようになります!また調べてみてくださいね。